目指すべき塾の姿 <1>[生徒に必要とされる授業]

受験指導に20年以上携わる中で、保護者の方、生徒からたくさんのお手紙を頂いてきました。時間のある時に度々読み返すことが一つの楽しみであり、また自分の授業の見直し、研鑽のためのよい教科書でもあります。書いて頂いている内容の多くは、やはり授業での思い出や、授業が大変意義のあるものだったといった、授業に関する事でした。こうした体験をふまえ、授業を通して生徒との信頼関係を築いていくことの大切さを痛感し続けてきました。

松誠館を開校するにあたり、塾としての価値は何よりも授業の質であると考えています。塾のセールスポイントとして、カリキュラム・テキストの良さ、塾の外観や教室などの設備の良さや充実さ、場所の利便性など様々あります。しかし松誠館ではまず授業ありき、授業のつたなさをカリキュラムや補習など他の部分で埋めようとする塾はありえないという感覚を持ち続け、常により良い授業の追求をテーマに改善、発展させていくつもりです。

松誠館がこれから目指していく授業は、生徒に必要とされる授業です。それはどういう授業かを以下3点で具体的に示したいと思います。

 1 教師と生徒が共に真剣に学ぶ空気を作る

授業は教師と生徒達の作る空気が何よりも大切です。自分の中でいい授業ができていると感じる瞬間は、こちらの熱意を生徒が感じ、真剣に学ぼうとする姿勢や視線がびんびん伝わってくるときです。また、空気が澄んで張りつめているのを肌で感じます。

こういう授業はやはり教師が教室で、生徒の目の前で授業をする、ライブの授業でしか体験できません。いまちまたに多くあるWEB授業でも、わかりやすい授業はたくさんあります。しかし家などでパソコンやタブレットで学習していて、先の空気を感じることができるでしょうか。また部屋で一人で学習していて、こういう空気を作ることができるでしょうか。

松誠館ではこの空気を感じてもらうべく、ライブの授業にこだわって、生徒と向かい合い続けていきたいと考えています。

 2 学力のつく授業

授業の一番の目的は、何といっても学力をつけることです。楽しく、分かりやすい授業はすごく大切なことですが、それだけでは学力がつきにくいことも多々あります。学ぶことの大変さ、厳しさ、そして目標に向かうたゆまぬ努力、これらが学力向上には最も大切なことであると考えます。昨今の塾業界では、授業研修などで、楽しさ、分かりやすさが前面に出ており、厳しさは避ける傾向にあります。生徒の退塾防止が最優先事項になっていて、学力向上が二の次になっている現状に寂しさを感じています。

松誠館では、学力向上を第一に、学習の楽しさ、分かりやすさだけでなく、学ぶことの厳しさも共に感じてもらい、生徒によりそって授業をしていきたいと考えています。

 3 生徒の自律心の助けになる授業

1週間は168時間あります。このうち塾が生徒と関わることができるのは、少なくて4,5時間、多くて10時間くらいかもしれません。168時間のほとんどは、生徒たちは塾から離れたところで、自ら考え、学力向上に努めてもらうことが重要になります。そのために、授業では生徒たちが自ら考えるための指針や、ヒントを示してあげる必要もあります。例えば、時間に対する効果を考えた学習、家庭学習の時間の作り方、使い方などたくさんの事項があります。

松誠館では授業において、ただ科目を教えることだけに時間を使うのではなく、学習、受験を通して、自ら多くを考え、改善点を見つけ、それを実行していく自律した生徒になるための助けになる授業を提供していきたいと考えています。

以上の理念をもって、生徒、保護者の方に誠実な松誠館を目指し、日々精進して参ります。

 

 

次回は目指すべき塾の姿<2>、[保護者に誠実に]をお送りしたいと思います。